真言宗豊山派 明王院 みょうおういん(赤不動) 足立区梅田4-15-30

源為義の三男、帯刀先生(たてわきせんじょう)志田三郎義広(八幡太郎義家の流れという)が 創建したという古刹。
明王院には二つの仏像にまつわる歴史が伝えられています。
一つは、赤不動(あかふどう)という明王院の通称にもなっている不動尊です。
江戸時代には木造で朱塗りの不動堂があり、赤不動と呼ばれ、人々に親しまれていました。
幕府が編さんした『新編武蔵風土記(しんぺんむさしふどき)』によると不動尊は明王院の本尊でしたが、江戸時代に盗まれ、1742(寛保2)年に京都中山清閑寺(せいかんじ)から弘法大師作と伝える現在の不動明王を譲られたことが記されています。
この不動明王を「感得不動明王」といい、本寺の本尊としている。
もう一つは、一時期、本尊であったと伝えられている如意輪観世音菩薩坐像(にょいりんかんぜおんぼさつざぞう)で1369(応安(おうあん)2)年と記された仏であり、東京都指定文化財となっています。
如意輪観世音菩薩坐像は木製座像で、身の丈約40cmの美しいお姿の仏であるが、だいぶ痛んでいる。昭和61年に修復して現在は足立区立郷土博物館(足立区太田)に展示されている。(有料)
(本尊とは:寺院などで中央にまつられ、信仰、祈りの対象となる仏像のこと)
明王院の資料より
当院は正式には万徳山梅林寺明王院という名称で、
感得不動明王をご本尊とする真言宗豊山派に属するお寺です。
1178(治承2)年に創建され、800年以上の歴史があります。
美しい朱塗りの堂宇(どうう)から地元では「赤不動」という呼び名で親しまれています。
現在の不動堂は、鉄筋コンクリート造の朱塗りの堂宇であり、昭和48年に完成。
明王院 不動堂(本堂)内部
本尊 感得不動明王

不動明王は、真言宗のご本尊であり、大宇宙のいのちの根源とも言うべきほとけ様(法身:大日如来)が、忿怒(ふんぬ)の姿で現れたほとけ様です。
恐ろしい形相で、火焔を背にし、右手に智剣(ちけん)、左手に羂索(けんさく)を持ち、磐石(ばんじゃく)の上においでになります。
この忿怒のお姿は、聞き分けのないかたくなな衆生(しゅじょう)であっても、必ず救わずにはおかないと言う堅いお誓いの現れです。
忿怒のお姿の中に、衆生を哀れむご慈悲が感じられます。
普段は秘仏してお祀りしていますが、1月、5月、9月の各28日(お不動様の縁日)の際には、開扉して、ご宝前にて護魔供(ごまく)を執り行っています。
←写真中央、扉の中に感得不動明王が祀られています。
その手前、天井からの金色つり飾りの内側には天女が舞っていました。
(真下より撮影)
ご案内、ご説明を受けた若いご住職様に感謝します。お陰様でステキな写真になりました。ありがとうございます。
(明王院資料/中野史友会資料より抜粋)2008.10.26